2025-01-14
Heroic Civil Engineering(土木業は英雄業)
~ 土木はまちを守るヒーロー 築土構木の思想で希望の未来へ ~


- client:株式会社 大月組
- 2024年
- S40号(100㎝×100㎝) 木パネル アクリル画
- https://otsukigumi.co.jp/
社員ひとりひとりがヒーローになる会社
社員それぞれが理想のヒーローとなり、土木を通してまちに貢献している様子を描いた作品。
自ら考え行動することができる、そんな自立した社員たちが協力し、進化し続ける、それが大月組が目指す組織。
「土木」という言葉の由来を調べてみると、中国の古典哲学書の中の一説で聖人が困っている民のために安心できる住処を作った「築土構木(ちくどこうぼく)」というエピソードであり、ヒーロー的である。また、日本の「土木」のルーツは、お坊さんが困っている人々のために地鎮をしながら土木仕事を行っていたことが元であり(「普請(ふしん)」と呼んでいた)これもヒーロー的といえる。
また、同社が創業して初めての仕事が「橋梁工事」であったことから、過去から未来への架け橋を、ジャックと豆の木で表現している。未来の象徴は月面都市(理想の未来都市)。
また、同社の在る岡山県高梁市は美しい川が流れる自然豊かな土地であることから、自然を乱すイメージになりやすい土木を、自然と共生するやさしい土木として表現した。

『築土構木』(ちくどこうぼく)
「昔、民は湿地に住み、穴ぐらに暮らしていたから、冬は霜雪、雨露に耐えられず、夏は暑さや蚊・アブに耐えられなかった。そこで、聖人(宗教家ではなく,知徳が高き人物の意)が出て、民のために土を盛り材木を組んで室屋を作り、棟木を高くし軒を低くして雨風をしのぎ、寒暑を避け得た。かくして人びととは安心して暮らせるようになった」(引用:中国の古典哲学書「淮南子(えなんじ)」)
下線部分の原文が「築土構木」という言葉であり、この言葉に土木という言葉が由来している。
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