2020-08-05

ご縁と幸せを運ぶ運送会社

  •  client: 株式会社QLサービス
  •  2020年
  •  S40号(1000㎜×1000㎜)

株式会社QLサービス (ql-service.net)

創業10周年を迎える 株式会社QLサービスのビジョン画の紹介です。
広島県福山市で運送業を営まれています。
~以下は絵の説明書より~

ーはじめに-

 この絵の制作に取り掛かった3月の時点で、
ここまで社会が混乱に陥ることは誰も想像できていなかったかもしれない。
社会自体が混乱し、否応なしに新しいシステム作りが求められ始めた。
多くのサービスが、多くの転換を求められる中で、忘れてはならない大切なことがある。
それは疑心暗鬼になってしまう現状だからこそ、今一度、人の「縁」や「絆」が必要だということ。

 人知の知らぬところで用意された偶然の産物の出逢いが縁。
そして、人知が知る気持ちによって紡がれた糸のようなモノが絆。
絆の糸で織られた布はどんな世界でも温めうるはずだ。

 トラックが運んでいるのは、単なる荷物ではない。
運んでいるものは、人々の生活であり命である。
心臓が絶えまなく体中に血液を送り続けている事にも似ている。
人体では血液が滞ると生命を脅かす症状となって表れる。
現実社会の運送業にしかり、である。


 QLサービスは質の高い血管(クオリティライン)で人々に、
福山に、日本に、この世界の日常に、血液(大切なもの)を巡らせている。
 荷物と共に、幸せなご縁や絆を拡げて行くことが、今までお世話になった方々へのご恩返しになる。
 いろいろ課題はあるけれどAll right! オーライ!未来は必ず「うまくいく」!
必ず乗り越えていける。今までもそうして歩んできたのだから。

そんなことをイメージして描きました。

※社名の『QL』はクオリティラインの略

1:大切なひとりひとりの従業員  QLサービスにとって一番大切なのは従業員ひとりひとり(人財)。
絵の中では各人が自分のオリジナルトラックに乗っている。
これは会社がそれぞれのアイデンティティを尊重していることを表している。
また、「荷物=自分の大切なもの」と捉える仕事ぶりを、
実際に各人の大切なものを描くことで表現している。

2:中央…「トラックが運ぶ大切なモノ」  この球体は『大切なもの』を可視化したもの。私たちの生活、地球、環境(エコ)など。
これからの時代のキーワードとなるサステナビリティ(持続可能性)も連想させる。
 この世界を縁(えん)から発展する球体の地球として表現。
そして日本を一つの生命体(人)と捉えた時、生命が生存するために欠かせない
血液のように荷物を運び、ご縁を拡げて行くイメージを描写。<図B-1>
 また、地元への想いを福山の風景を投影させることで表現。<図B-2>

◆ご縁トラック テーマカラーである緑色のトラックで会社を表現。
フロントガラスには、新社屋が映っている。<図C-1>
エンブレムには「幸せを運ぶ青い鳥」を配置。<図C-2>
ホイールのマークは三本の矢になっており、「三矢の訓」(力を合わせることの大切さ)と、
3兄弟の絆を表現。<図C-3>
トラックの助手席のドアには独自の「Gマーク」を配した。<図C-4>
本来の「Gマーク」は「貨物自動車運送事業安全性評価事業」という
公益社団法人全日本トラック協会の評価事業である。
上記マークを発展させた「Gマーク」として“ご縁性絆(きづな)事業所”という
独自の評価事業のマークを作成した。


3:背景…宇宙と青空 夜空(宇宙、月)と青空(太陽)で、24時間稼働を表現。<図D>
七色の宇宙は、ダイバーシティ経営(多様な人材を活用し、
その能力を最大限発揮できる機会を提供することでイノベーションを生み出し、
価値創造につなげる経営)を連想させる。<図D-1>
夜空の中央に配した星座はぎょしゃ座(ぎょしゃ:馬車を運転する人)。
円形になっていることから、車座(くるまざ:多くの人々が輪のように内側を向いて並んで座ること)を
示唆している。従業員が意見を出し合っている状態を表現。<図D-2>

4:その他

◆過去の実績  トラックの後方にキングギドラに立ち向かう飛脚(運送業のルーツ)がいる。
 金色の轍(わだち)には過去、現在、未来の意味もあり、QLサービスを継承した際に
多くの課題をクリアしてきた、忘れてはならないエピソードの象徴として怪獣との対決を描写。
 一見して大きくて強そうなキングギドラだか、よくよく見ると3匹の龍の集合体。
一匹ずつなら退治していくことができた、という過去の実績がこれからの経営に必ず役立つ。


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