Safe place
~生命の誕生を支え、関わる全ての人を優しく包み込む場所~


- client:医療法人 秋月会 香月産婦人科
- 2023年
- S40号(100㎝×100㎝) 木パネル アクリル画
- https://www.katsuki-medical.com/
生命の誕生を支え、関わる全ての人を優しく包み込む場所
新しい命が生まれ、ゆっくりと育まれる。
母親、家族、職員もまた、守られ育まれる。
皆を包み育む場所、それこそが「子宮」であり、ここ、香月産婦人科。
この絵画に描かれているのは、「生命」の始まりを見守る、この世で最も安全な場所、そして、安心安全な環境で人が育まれていく物語である。
赤ちゃんはここで産まれ、同時に「母親」も誕生する。
元気な赤ちゃんを家に連れて帰っていただくこと、そのためにそれぞれが役割を担い、環境を整えることで、妊娠前〜妊娠〜出産〜産後まで、その大切な時を、子宮で守られているかのように穏やかな時間が流れる。
赤ちゃんが母親の胎内ですくすくと育っていくように、 安心という土台を得た新しい生命は、それぞれの物語をスタートさせる。

子宮と三日月
母と子たちの優しくあたたかな触れ合いを
包み込む三日月のゆりかご。
重なるように子宮の形のシルエット。
背景には海(羊水)に浮かぶ宮島がある。
月(三日月)は香月産婦人科の象徴で、子宮と重ねて描くことで、香月産婦人科が子宮の中のように「安全」と「安心」で包ま(守ら)れる場所だという意味を込めている。
同時に、宮島は広島にとっての「子宮」のような存在 と捉え描き込んでいる。
また、三日月の中には香月産婦人科のルーツと軌跡をさりげなく描き込んでいる。
母子を守るものたち
広島の街で産まれた赤ちゃんは、この街の「希望」であり「宝物」。
育てるのは決して「母親」だけではない。「夫」も「両親」も「祖父母」も、そして「病院のスタッフ」もみんな一緒になって、優しく見守りつつ支え合いながら大切に育んでいる様子を描いた。






いのちをつなぐ、想いをつなぐ
この「広島」の地でつないでいく。
希望に満ちた「いのち」が安心して誕生することのできる場所を、これからも、この先も。

そんな思いを込めて、ピンク色のリボンが途切れることなく絵の裏面までつながるように描いた。

中央の戌はここへ訪れる女性の幸せを願い、安産祈願のお守りとして描き込んだ。